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このシリーズの第1回めでは、エンタープライズサーチ&ディスカバリーが企業の生産性とイノベーション、また次世代のインサイトエンジンへの進化における主要な促進要因であることを説明しました。

本投稿では、インサイトエンジンの構築・最適化において、データハブが適切なプラットフォームである理由を説明します。またリーダー企業がMarkLogicデータハブでインサイトエンジンを構築することで、ビジネスインテリジェンス/R&D/コンテンツの収益化を改善した例をご紹介します。

エンタープライズサーチ&ディスカバリーにデータハブを使う理由

これまで多くの組織は、エンタープライズサーチシステム用のデータストレージや管理機能としてデータウェアハウスやデータレイクといったさまざまなテクノロジーに投資してきました。あるいはユーザーエクスペリエンスを向上させるために専用の検索ソフトを購入しましたが、行動へと繋がるような信頼性の高い情報をデータ利用者にうまく提供できませんでした。組織のあちこちに分断されている多様なデータソースや構造を統合しキュレーションするには、新しいアプローチが必要なことに多くの人々が気付き始めています。

データハブは、データアーキテクトやエンジニアによる既存/新規のあらゆるデータタイプやモデルの統合を加速できるプラットフォームです。また、情報の発見/インサイト/アプリケーション開発の改善に必要なキュレーション済みデータを安全に提供できます。きちんとキュレーションされガバナンスが効いたデータは、さらに高度なサーチ&ディスカバリーアプリケーション(自然言語処理など)を成功させるための基礎となります。

データを適切にキュレーション(整理およびコンテキスト化)する現代的なプラットフォームがなければ、エンタープライズデータの専門家は、データを「検索可能」から「発見(ディスカバリー)可能」へ発展させることが困難です。上記のような方法でデータを変革することで、企業は「検索(サーチ)エンジン」を「インサイトエンジン」に変えられます。この2つはどのような点で異なっているのでしょうか。インサイトエンジンの基礎となるのは、以下のような特徴を持つ一元化されたデータプラットフォームです。

  • 柔軟 – ユニバーサルインデックスで、読み込まれたあらゆる形式のデータに即座にアクセス
  • 高い信頼性 – 完全なACID準拠により、データトランザクションの一貫性を確保
  • 高速 – 結果を1秒未満で返す卓越したクエリパフォーマンス
  • 拡張性 – ハイブリッドな処理環境において、データの種類/量/頻度が増加しても対応できたという実績
  • 安全 – データベースレベルでのきめ細かいアクセス制御
  • スマート – メタデータおよびセマンティックデータの統合によりデータのエンリッチとコンテキスト化を実現することで、意味のある結果をより短期間で提供

今使用しているサーチ&ディスカバリーアプリケーションが、これらの機能を備えたプラットフォームからのデータを利用していない場合、新しいものへとアップグレードすべき時期かもしれません。

さらに困難な問題への回答を改善:MarkLogicでサーチ体験を現代化

MarkLogicデータハブプラットフォームは、市場において最も柔軟かつ信頼性の高いNoSQLデータベースに基づいています。これには、あらゆるエンタープライズデータに対する統合/キュレーション/アクセスの包括的な機能が備わっており、大規模拡張時にも業務および分析のアプリケーションを実行できます。

その中核には検索エンジンが装備されているため、ユーザーは標準的クエリ用のインデックスの構築や設定にかける時間や手間を大幅に減らせます。他のデータベースのように全文検索用に検索エンジンを別途組み合わせる必要はありません。これはデータ統合において極めて便利です。というのも読み込み後、データにすぐにアクセスでき、キュレーションプロセスの時間を節約し、統合済みデータに対して複雑なクエリができるからです。

「別々のソースからのデータをまとめるというニーズは近年拡大していますが、MarkLogicは、ユニークなアプローチでこれに対応します。ユニバーサルインデックスを使用して、リモートデータを取得する前にクエリとアクセスを最適化しておくことで、低速接続時に取得するデータの量を減らし、パフォーマンスを向上させます」

ガートナー「クラウドデータベース管理システム」マジック・クアドラント(2020年11月)

MarkLogicは、一元化された統合データプラットフォームとしてこういったさまざまな機能を提供することで、他のエンタープライズサーチ用データ統合プラットフォームとは一線を画しています。次のような機能を提供しています。

MarkLogicのユーザーはこういった機能を利用することで革新的なサーチ&ディスカバリーアプリケーションを構築し、生産性向上やコンテンツ収益化を実現しています。

カスタマー成功事例

幸いにも、新しいソリューションや高度なアプリケーションにおけるデータハブの価値を理解している前向きなお客様がいます。「サーチ(検索)」はMarkLogicの中核的機能なので、MarkLogicを使用している企業ならば誰でも「サーチのサクセスストーリー」がありますが、ここでは3つご紹介します。

  • 実験によるイノベーション:文献ラボの構築

生産性と成果を改善するために、アッヴィ社内文献管理・共有ツール「PubLab」を構築しました。これは情報セキュリティ、コンテンツ統合、カスタム機能開発に関して、外部のツールよりもいくつかの点で優れています。アッヴィは、MarkLogicの機能を活用して、機械学習、自然言語処理、視覚化、分析、および社内の各部署にサービスを提供する新しいフロントエンドによってシステムを強化しています。

  • クラウドデータハブによりフラッグシップ商品を強化

IEEEは、テクノロジーの向上を目的とした世界最大の技術者組織です。160か国に41万9000人の会員がいます。その出版部門は長年にわたってフラッグシップ商品であるIEEE Xplore®にMarkLogicを活用しています。これはセマンティック技術を使用して、500万件の記事と10億件の関連ファクトに含まれる情報を発見可能にしています。

  • 迅速かつ正確な診断で自動車修理工場の顧客をハッピーに

Mitchell 1は数億件の修理依頼を統合し、包括的な修理情報を数秒で提供します。Mitchell 1はMarkLogicを「SureTrack」および「ProDemand」サービスで利用しています。親会社Snap-onの携帯型診断ツールの使い勝手を改善することで、修理工場における故障車の診断と修理の時間を短縮しています。これにより業務/顧客ロイヤルティ/市場占有率の拡大が実現しました。

さらに詳しく

データドリブンのサーチ&ディスカバリーアプリケーションを新規開発する際に「間違ったスタート」を切らないようにしましょう。インサイトエンジンの強化には適切なテクノロジーの選択が重要です。MarkLogicデータハブによるインサイトエンジンの適切な開発アプローチの検討において役に立つリソースを、以下にご紹介します。

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