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以前のブログ「カスタマー360:先進的な企業がデータハブを利用する理由」では、情報ディスカバリーの加速、より優れたアプリケーションの短期間での開発、顧客エンゲージメントの改善などのためにデータハブが活用されていることをご紹介しました。

先日私は、保険組合ウッドメンライフのデータソリューション部長であるジョー・スタイン氏と話す機会がありました。その際、レガシーのメインフレームシステムからMarkLogicにデータを移行して組合員の全体像(360ビュー)が把握できるようになったこと、また最初のアプリケーションを6週間で本番稼働させた話などを伺いました。

ウッドメンライフについて、またデータプラットフォームのモダナイゼーション計画についてご紹介いただけますか?

ウッドメンライフ(Woodmen of the World生命保険組合)は、1890年に創設された非営利団体です。この組織は、家族、コミュニティ、国に対して共同で奉仕する米国全土の組合員に対してお返しを提供するものです。私たちの財務状況は長年にわたって安定しており、質の高い生命保険および退職者向け商品を提供しています。

デジタルトランスフォーメーションにも投資してきており、カスタマーエクスペリエンス改善に必要なデータの統合と活用に注力する主要戦略チームもあります。私たちは、このビジネス目標の達成にはデータインフラをモダナイズする必要があることに気付きました。つまりメインフレーム上の保険証書管理システムをリプレースする必要があるということです。今後時間をかけてメインフレームのシステムを引退させていきます。これにより、これらのシステムの保守費用もすべてなくなります。

私たちの目標は、すべての保険請求データをメインフレームから移行し、このデータを財務等のシステムと組み合わせることで、組合員の全体像(360ビュー)を得るというものです。

どのようなビジネス課題を解決しようとしているのですか?

組合員のエクスペリエンス改善という目標を達成するには、複数システムからの顧客データを一元化し正確なものにする必要があります。これに業務部門がアクセスし、ユーザーが簡単に検索できるようにします。現在および過去の保険証書データを組織内の他の非構造化データと組み合わせることで、サービス提供、報告書作成、コンプライアンスなどの目的において、あらゆる組合員の保険情報をより簡単に発見できるようにします。

なぜMarkLogicを選んだのですか?

私があるイベントでMarkLogicのプレゼンテーションを見て、「これはウッドメンライフで使えそうだ」と思ったのです。

私たちのシステムは部門ごとに分断されており、データを統合して全体像を得ることは困難です。このため自分たちが望むようなサービスを提供できないという問題を抱えていました。例えば、ウッドメンライフでは条件を満たした組合員に対して奨学金を提供しています。しかし、この対象者の特定がとても難しいのです。

ウッドメンライフではリレーショナル技術をたくさん利用しています。メインフレーム上のDB2や、他の場所にはSQLサーバーがあります。SQLサーバーでオペレーショナルデータストアを構築して、他のビジネスシステムやデータベースからの情報を統合しようとしましたが、やりたいことのほんの一部しか実現できませんでした。このシステムは複雑すぎて、サードパーティからの人口統計データに対応できませんでした。

現状はいかがですか?

MarkLogicの導入はシームレスに行えました。最初から最後まで、つまりPOCから最初の本番アプリケーションの稼働開始まで6週間でできました。すべて約束通りに進んだのは嬉しい驚きでした。新しいソフトウェアの開発は難しいことが多いですから。最大のハードルは社内の問題でした。私たちの技術サービス部門のスピードに他のみんなに追い付いてもらう必要がありました。

MarkLogicソリューションのコンサルタント、マイク・バールソンさんが担当してくれたおかげで今回の実装がスムーズに進んだと思います。彼は、MarkLogicがスタック内の他のテクノロジーとどのように関連しているのかについて理解していました。またプロジェクト用にコンサルティングを活用させていただいたことで、プロジェクトの立ち上げから本番稼働までを素早く行うことができました。

MarkLogicは、ビジネスユーザーが過去の全保険証書データや組織内の非構造化データ(PDFや画像)にアクセスするための基本的なUIを作ってくれました。 最初にこれを使った人たちは、この検索アプリケーションやUIにかなり感動していました。これまでのメインフレームのターミナル画面よりもだいぶ見た目が良いですから。

次のステップをお聞かせください。

MarkLogicのおかげで、ビジネスニーズに基づいたデータストアや検索の要件を容易に素早く拡張できるプラットフォームが準備できました。次のステップとしては、MarkLogicを使ってすべての業務部門(生命保険、年金など)の組合員データおよび業務データを統合したうえで、新しい外部データでエンリッチすることで、ビジネスのデジタルトランスフォーメーションや組合員エクスペリエンスの継続的な改善に必要な360ビューを実現したいと考えています。


さらに詳しく

私たちMarkLogicは、業務データのアセットをレガシーのメインフレームシステムからモダンなデータプラットフォームに移行する際の問題を理解しており、この問題の解決をお手伝いします。みなさまのデータドリブンなトランスフォーメーションの目標実現を加速するために必要なツールと専門スキルの両方を提供します。さらに詳しい情報については、「メインフレームからの移行」 や弊社webサイト jp.marklogic.com をご覧ください。

The post ウッドメンライフ:MarkLogicでデータプラットフォームをモダナイズし「組合員360」を提供 appeared first on MarkLogic.


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